睡眠時無呼吸症候群
◆症状
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)、SASとは、睡眠中に10秒以上呼吸が停止する無呼吸の状態になったり、喉の空気の流れが弱くなった低呼吸の状態が、1時間に何回も起こる状態です。いびきや昼間の眠気、熟睡した感じがない、起床時の頭痛、倦怠感、記憶力の低下、夜間に何度でもトイレへ行く、インポテンツといった症状があります。
無呼吸または低呼吸が1時間に5回以上ある場合を睡眠時無呼吸症候群と定義しますが、1時間あたりの回数を無呼吸低呼吸指数といい、5~15回なら軽症、15~30回は中等症、30回以上なら重症と分類されています。
◆原因
睡眠時無呼吸は、上気道(空気の通り道)が閉塞することによっておこります。その原因は、①肥満による首周りの脂肪の沈着②巨舌症(舌が大きい)③扁桃肥大やアデノイド④顎が小さく後退しているため、気道の断面積がもともと小さい⑤鼻が曲がっている⑥寝ている時に喉がふさがりやすい体質などが考えられます。
◆対処法
SASと診断されたら、治療を受ける必要があります。治療法は以下のような方法があります。
①CPAP療法
鼻から専用のマスクを通じて、気道に空気を送り込み気道を広げておく療法です。SASの治療法として確立しており、高血圧などの合併症や心疾患予防、死亡率を下げる効果があると立証されていて、全世界でSASの治療法としてもっとも普及しています。
②外科手術
喉の閉塞する部位を手術によって切り取る方法で、すべての人が対象となる治療法ではなく、閉塞する部位によって手術の適応が決まります。また、最近ではレーザーを照射して部位の組織を小さくする方法もあります。
③マウスピース
専用のマウスピースで、下あごを上あごより前に固定することで気道の面積を広げる治療法です。上あごと下あごが固定したマウスピースを患者に合わせて作成します。2004年度から健康保険が適応になっています。
睡眠時無呼吸症候群では、こういった治療と合わせて、生活習慣の改善も重要です。太っている人は減量することにより首の周りの脂肪も減り、無呼吸が軽減されます。また、アルコールやタバコは気道を弛緩させるため、無呼吸を悪化させてしまいます。